Il mio centro che importuna
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痛い・・頭がズキズキする・・・。
ここは・・・・??よくわからない・・・でも、"奴ら"は来ない気がする・・なんとなく安全な場所だと思う。
根拠はないけど、なんとなくそんな感じがした。
† † †
「先生、まだあの子起きないの?」
椅子に座っていた金髪の少女が、先生に聞く。
先生と呼ばれた女性は、「もうすぐよ。」と答えた。これで先生の言葉は5回目だ・・・。
毎日1回ずつ聞いているのだからあの子がここにきて、5日目なんだな・・・スコールは、ぼんやりとそう思った。
そんなスコールを見て女性・・・イディアは、「スコール、ちょっと様子を見てきてちょうだい」とスコールに頼んだ。
どうせ昨日と変わりはしないだろう・・・内心そう思っていたけれど、足早に少女のいる部屋へと向かう。
もしかしたら・・・・そう思ってたから。
<キィィ・・・>
そっと扉を開けてみると、そこには昨日と全く変わらない。
ベットに少女が寝ているだけ。ひょっとしたら、もう目を覚まさないのかもしれない・・・そう思うと、チクリと心が痛む。
部屋に戻ろうとドアノブに手をかけようとすると、後ろから声が聞こえた。
「ん・・・」
「!!!」
スコールが驚いて後ろを振り向くと、5日間目を覚まさなかった少女が不思議そうにこちらを見ている。
「「・・・・・・」」
「君は、誰?」
少女の声にスコールは我に帰った。
「僕は・・・スコール」
「スコール?私は、。」
「・・?」
「うん。よろしくね、スコール」
少女がにっこりと笑みを浮かべる。
<・トクン―・−>
スコールは、自分の心臓が高鳴ったことに気がついた。
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