Un amico vicino
--------------------------------------------------------------------------------
がスコールを誘ってから、3日目がたった。
しかし、スコールから何の連絡もない。
「(・・・まぁ、まだ日もあるし、焦ること無いよね。)」
と、自分に言い聞かせているが、実際は不安でいっぱいだった。
もしかしたら先に行ってしまったんじゃないか、そんな考えが頭に浮かぶ。
すぐに忘れようとするが、なかなか上手くいかない。
は、気分転換に自主トレでもしようと訓練施設へと向かった。
その途中に友人のと会い、彼女の提案で食事をすることになった。
ちょうども小腹がすいてきたころだし、何よりもスコールのことを考えずにすみそうだったので、
自主トレをやめて食堂へと向かった。
「ー決まった?」
「うーん・・・どうしよう。は?」
「決まったよー。」
「え、早くない?」
「が遅いんだって。」
「そんなことないよ。あ、あたしも決まったー。」
「ん、じゃあ買いに行こー。」
は期間限定のスイーツを頼んだが、はお気に入りの苺のムースを頼んだ。
新しいものにどんどん挑戦していくと、自分のお気に入りを頼む。
正反対の性格であるが、それが逆にお互いのバランスを取っているようで、2人は仲がいい。
「どこ座るー?」
「あそこは?」
奥のほうの窓際の席を指さす。
「いいよー。」
二人とも席に座って、他愛のないことを話しだす。
「んー!!おいしい〜。」
「ホント、おいしいね〜。」
しばらくして、2人が盛り上がっているところに声がかかる。
「おい。」
振り返ると、スコールが立っていた。
「あれ?お兄ちゃんどうしたの、もう晩御飯?」
そう聞くに対してスコールは呆れ顔で、
「そんなわけないだろ。・・・課題のことなんだが、試験の前日でいいか?」
「あ、うん。どこに行けばいい?」
「俺が部屋まで行くから、準備しておけよ。」
「え!?お兄ちゃん部屋来るの?」
の態度が気に食わないのか、スコールは眉間に皺を寄せた。
「いやなのか?」
「め、滅相もございませんッ!!!」
は、右手を力いっぱい左右に振って否定の意を表した。
「ならいいが・・・・。じゃあ、またな。」
「うん、またね〜。」
スコールは、そう言い残してスタスタと1人で食堂を出で行いく。
「よかったねぇ、ー。」
「ん?何が?」
「あんた、心配してたでしょう?お兄さんが何も言ってこなかったから。」
はスコールと課題に行くことは話したが、その後のことは言っていない。
「何で知ってんの!?」
焦りを隠せないを見て、はニヤリと笑みを浮かべて、
「あんた、分かりやすいのよ。それに、私を誰だと思ってるの?」
2人は長年の親友だ。彼女の変化くらい、は当たり前のように気が付いたのだろう。
「やっぱ、には敵わないなー。」
は笑いながらそう言った。
その後も2人は、他愛のない話で盛り上がった。
「アタシ寮に戻るけど、はどうする?」
「んー、ちょっと運動がてら自主トレ行くよ。」
「了解ー。じゃあ、またね〜。明日の課題頑張りなさいよー。」
「まかせといて。じゃあ、またね。」
そう言うと、はひらひらと手を振りながら寮へと戻ってしまった。
「さぁて、やるぞー。」
|