Preparazioni
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と別れてから、どれくらいたったのかなぁ。
とりあえず、グラットやケダチクから色々ドローさせてもらっている。
「(結構ドローしたつもりだけど、どれくらいとれたかなぁ・・・)」
目を閉じて集中してみる。
「(・・・うん、結構取れてる。あ、課題ってどれくらい魔法使うんだろう・・・。
足りなくなったら困るし・・・もうちょっとドローしてから、帰ろう。)」
<<ズシーンッ>>
急に 地面が揺れた。・・・・この揺れは、まさか・・・・。
<<ガォォォォォォォーーーーーーー!!!>>
「アルケオダイノス!!!!!」
こういう、1人の時に限って出てくるんだね君は・・・。
そういえば、最近会ってなかったしな。どれくい戦えるか試すのも悪くないよね。
うん、ちょっとだけなら・・。
† † †
ここのところのことが頭から離れない。
確かに唯一の肉親であるが、それだけでこんなにも彼女のことを考えてしまうものなのであろうか・・・。
分からない・・・考えても埒が明かない。
それに、何故か答えを出さないほうがいい気がする・・。
答えを出すことが1つの重罪になってしまう気がしてならない・・・。
「クソッ」
ベットから体を起こした。
行き場のない苛立ちを消すために、自主トレにでも行くことにした。
† † †
訓練についたスコールは、とりあえず襲ってくる魔物たちを片っ端から、ガンブレードで切り裂いていった。
「ギャァァッ」
魔物たちの悲痛な叫びと共に、体液があたりに飛び散った。
スコールはなるべく体液が掛からないように注意しながら、奥へと進んでいく。
<<ガキィィン>>
どこからか激しい物音が聞こえた。音の大きさから、ここから割と近いらしい。
<<ギャォォッ>>
「あの鳴き声は・・・アルケオダイノス。」
いったい誰が闘っているのだろうか。アルケオダイノスは、他の魔物とはケタ違いに強い。
大人数ならまだしも、1人で挑むなどそれなりの実力者かただの自信家だ。
スコールはそんなことを思いながら、声のするほうへと向かった。
近づけば近づくほど大きくなっていく音・・・
スコールは、敵が見える位置まで行くと近くの木に息を潜めて隠れて様子を見た。
「!?」
スコールは、目を疑った。
が息を上げながら、アルケオダイノスに彼女の剣、シュヴェルツェを構えていた。
彼女は、スコールやサイファーに劣らない実力を持っている。
だからと言って、1人でアルケオダイノスに立ち向かうのは危険すぎる。
「ッ!!・・・あのバカッ。」
が少しずつ押されているのに気付き、ガンブレードを構えて木陰から飛び出す。
「お兄ちゃんッ!?」
予想外の人物の登場に思わずは、動きが停止してしまう。
その隙をねらって、アルケオダイノスがに向かって鋭い爪を振り下ろす。
「ッ。」
気配に気付いたため致命傷は避けれたものの、決して浅い傷とは言い難いものだった。
Seed候補者の中でもトップクラスの二人だが、アルケオダイノス相手ではさすがにキツイ。
「(G・Fを召喚するか・・。)、俺がシヴァを召喚するから・・・」
「了解ッ。援護すればいいんだよね?」
「あぁ。」
2人で戦うのは久しぶりなことだったが、スコールもも互いの癖を知っている。
連携プレイを好まないスコールだが、とは不思議と息が合う。
との戦闘はスコールにとって心地の良いものだった。
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