Fallimento
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<<ピピッピピッ>>
目覚ましのアラーム音が軽快に響き渡る。
あの後スコールと別れて、すぐに部屋に戻った。
明日は、スコールと課題に行く日だからということでシャワーを浴びてすぐに寝ることにした。
・・・・なのになんで・・
「寝坊したッ!!!!!!」
おかしい、絶対おかしいッ!!だってさ、昨日はすぐに寝たんだよ!?
読みかけの雑誌見るつもりだったのに、お兄ちゃん待たせるの悪いから早く寝たのにッ。
慌てて、シャワーを浴びて、髪を乾かしていると、
<<コンコンッ>>
・・・・・来ちゃった。
来ちゃったよ。
昨日までだったら、待ち遠しくて堪らなかったスコールの登場も、状況が状況だ。
なんか、魔王降臨"って感じ・・・。
そんなことを思いつつも、部屋の扉を開けた。
「悪い・・少し遅れた。待たせたか?」
スコールは申し訳なさそうな顔をしている。
「ううん、大丈夫。(ごめんなさい、今度は私が待たせそうです。)」
心の中で謝罪を述べる。
「そうか・・・じゃあ・・ッ!!///」
「ん?どうしたの??」
「お前・・・。」
「あははッ。ごめんなさい、寝坊しちゃいました。」
スコールにばれたと思い、潔く謝罪する。
絶対文句言われると思ったが、出てきた言葉は予想外のものであった。
「いいから、早く着替えてこいッ!!!///」
「へ?・・・あぁ、はい。」
は部屋着姿でスコールを迎えたのだが、どうやらそれが問題だったらしい。
部屋着姿・・・と言っても、寝巻着を兼用していたので、いつも着ている服よりも大きいサイズを着てた。
そのため、首元が緩い。
本人は気付いていないのかもしれないが、正直このアングルはキツイ。
もう少しで見えそうなのだ。
「よっかたぁ・・お兄ちゃん全然怒ってなかった。」
お兄ちゃんが何故顔を赤くしたのかは分からないが、とりあえず怒ってなかったので、よしとしよう。
部屋着から私服に着替えた後、鏡の前に立って最終チェックをする。
「よっしッ!!」
喝を入れてから、シュヴェルツェを装備してスコールの待つ廊下へと向かった。
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