だぁれ??
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「・・・お前は、誰だ?」
少女と拓摩のやり取りを、黙って見ていた祐一が口を開いた。
「!!」
は、ギュっと拓摩の制服の袖をつかみながら言った。
珠紀がのほうへと歩いていく。
「私、環紀って言うの。よろしくね、ちゃん。」
しゃがんでと目線を合わせて言った。
「珠紀様ッ!!」
が珠紀に抱きつく。
予想外のことに、珠紀もバランスを崩しかけるが慎司が支えてくれた。
「大丈夫ですか?先輩。」
「ありがとう、慎司君。」
「しんじ??」
「あ、この人が慎司君だよ。」
珠紀が不思議そうに慎司を見つめるに向かって、紹介する。
「よろしくね、ちゃん。/////(可愛い子だなぁ。)」
「慎司君??」
「わぁっ!?」
に見とれていた慎司を不思議に思って、珠紀が顔を覗かせる。
驚いた慎司は、慌てて珠紀から離れる。
「なぁーに、顔赤くしてんだ慎司?まさか惚れたのかッ!!」
「ち、違いますよ!!何言ってるんですか、真弘先輩ッ///」
「まひろせんぱい?」
は慎司をからかっている真弘を指さしながら、首をかしげて珠紀を見る。
「///(か、可愛いッ)あ、うんあの人が真弘先輩。」
「あの人は?」
今度は祐一のほうを指さす。
「あの人は「祐一だ。」
「にゃッ」
「(祐一先輩・・・起きてたんですね。急に動き出すから、ちゃんかなり警戒してますよ?)」
さっきまで微動すらしなかった祐一が急に目の前にいたため、は驚いて珠紀の陰に隠れてしまった。
そんな、にショックを受けつつも、の前で膝をついた。
「孤邑 祐一だ。」
「こむら・・ゆういち?」
「あぁ、祐一でいい。」
そういって、の頭を撫でてやる。
「祐一様ッ!!」
祐一に撫でられたことが嬉しかったのか、は祐一に抱きついた。
祐一は動じることもなく、さぞ当たり前のような顔をしていた。
「(祐一先輩、絶対に図ったよ。)」
「で、取りあえずどうするんだ?」
思う存分慎司をからかった真弘は、いつの間にか祐一や珠紀のところにいた。
「・・・・とりあえず、昼飯にしないか?」
「おぉ!!だな、すっかり忘れてたッ」。
「(相変わらずこの2人は・・・。)」
Going my wayな祐一と真弘。雰囲気こそ違うが、どこか似たような傾向がある。
「(さすが幼馴染・・・。)」
そう思いながら、すでに焼きそばパンを頬張っている真弘とお稲荷さんを食べている祐一を見た。
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