Hye,Where are you from??

-------------------------------------------------------------------------------- 「・・磨?拓磨ッ!!」 「ッ!!あぁ・・。」 さっきから微動だしない拓磨。 さすがに心配になった珠紀は拓磨を現実へと呼び戻した。 「(まぁ、急に知らない子にあぁされたら、無理もないけど。)」 そう思いながら、珠紀も座って美鶴特製弁当の蓋を開ける。 拓磨と慎司も珠紀に続いて各々、昼食をとる。 「そういえば・・・ちゃんは、どこから来たんですかね。」 慎司がふと呟いた。 「確かに・・・。」 普通ならどこかの民家の子だと思うのだが、そうは見えない。 「どこかの森とか・・??」 何年か前にそんな様な小説を読んだことがあった。 「森っていうよりも神社から来たって感じじゃないですか?」 そう言いながら慎司は、拓磨の横にちょこんと座っている、を見た。 は、厚底の草履に赤色のスカートを連想させる袴、それに丈の短い白色の羽織だった。 「なんていうか・・・巫女って感じだよね。」 「そうですね。」 「なんか、神秘的な子だね。」 ねぇ、君はどこから来たの?" 声にならぬ言葉で、そっと君に問いかける。